自己実現ってなんだ?
仕事は楽しいですか?
朝起きた時、今日はアレをやらなきゃっ!、ってことをすぐに思い起こせますか?
私が新人サラリーマンだった頃、職種は営業だったのですが、新規開拓とかもやりました。
はじめは話を聞いてもらえるだけで、次は見積依頼をもらえるだけで、それだけで嬉しかった記憶があります。
その次は仕事がもらえたら、更にその次はより大きな案件が獲れたら、と欲求はエスカレートし、
それは会社から求められていることでもあったのですが、自分でどんどんハードルを上げていきました。
たいそうな言い方をすれば、そういう飽くなき欲求というのが、人類の進化の原動力でもあったのだろうと思いますし、
逆に私が特別優れているわけでもなく、みんなそんな気持ちでやっていたと思います。
私の欲求の行き着いた先、それはもう仕事の目標とかではなく、生きる目的とか意味とも言うべきモノでしたが、
それは「誰かに必要とされること」、もっと完璧に抜かりない言い方をすれば、
「他の誰かではなく、私だからこそ必要とされること」だと思いました。
もちろん、そう言ってもらえるまでには一朝一夕には行きませんでしたし、
最終的にも10個の仕事のうち、2つとか3つとかではありました。
でも、そこを目指している間は、最初の問いかけに重なってきますが、仕事は大変だけど楽しかったし、
その日その日の生きる目的に迷いはありませんでした。
全ての人が同じ価値観であるとは言いませんが、でも恐らくは、
かなり多くの人にもこの価値観は当てはまるのではないか?と思っています。
別に営業職に限ったことではありません。
他の職人では作れないようなモノを作りたい、スポーツの歴史に残るような記録を打ち立てたい、といったことも似ていると思います。
もう少し身近なことに目を向ければ、この子を育てていくのはアタシしかいない、共働きの両親に代わって孫の面倒は自分が見なければ、
というのも似ていると思います。
誰かに必要とされることが人間の一番の幸せ。
その誰かに必要とされる人間が、他の何人でもなく、自分が唯一ただ一人であるなら更に最高に幸せ。
なのではないでしょうか?
その方法というのは一つではなくて、人それぞれです。
個性や巡ってくる機会は一人一人が異なっていて、ゴールに至る道すじは数えきれないでしょう。
別に歴史や記録に名を残さなくても、メディアに取り上げられる必要もありません。
それが自己実現という言葉の意味の一つなんじゃないか。私はそう思います。